DAY 1


6月頭の小本川はとてもよかった。岩手には本当に良い川がある。
で、小本から帰ってきてしばらくしてAPPONさんからメールが飛んできた。
「北上川にぽからさんと行かない?。同窓会ヨ」

北上は1年半前に那珂川以外で始めて流水ツーリングに出かけた川だ。
それにI&APPONさんのカナールが大破した有名(?)な事件もあった。
ぽからさんもパパになった。あれから1年半が経った訳だ。
北上はチャンスがあれば何度でも下ってみたいと思ってたし、また珊瑚橋下流にも興味があった。先月に小本に行ったばかりなのでちょっと気になってたけど嫁さんもすんなりOK。もうことわる理由なんてなかった。

ということで、ぽからさん、IPPONさん、APPONさん、もりたさんと一緒で5人で北上川を盛岡から2泊3日で行けるとこまで行こうということになった。
艇は、くごさんのアリーと、キャンペット、パロミータ、パイドラということで、車はデリカ1台にみんなで乗って行くことになった。

<前夜&1日目>
7/3(金)21:30IPPONさんちに集合。にわか雨の中、デリカに艇と荷物を詰め込んで23:00出発。一路みちのくをめざして走る。
7/4(土)5:00開運橋のたもとに到着。霧雨が降ってる。
橋の下でファルトを組み、車は駅前のパーキングに預ける。


キャンプをした開運橋下。ここで艇をくみたてた。

7:45出発。橋のたもとのアジサイがきれいだ。連日の雨の影響で水は濁っている。雫石川との合流もあっという間に着いた。明治橋もあっという間。どんどん流されていく。明治橋下の波は高く1mくらいあったような気がした。スプレーカバーを忘れたぽからさんは波をよけるのにたいへんだったようだ。


北上川の漕ぎはじめは町中。


前回はじめの沈をやった橋の脇を抜けた。

時速10km近いスピードでどんどんすすんで行った。それにしても2人乗っているアリーはけっこう足が早い。ちょっと油断するとおいて行かれる。ポリ艇のAPPONさんはファルト3艇とは別行動といった感じで瀬があると遊びながらくだってる。

そろそろ今回の旅のポイント紫波に近づいてきた。そう、97年9月にカナールが大破したクイがある場所だ。が、残念なことに「あの」クイは無かった。まあ、約2年経ってるしねぇ、無くて当たり前か。。
でも「そこの流れをぽからさんが漕ぎ上がってきたんだ」とか「そこの岸にAPPONさんが座ってた」とか「フェリーで右岸に渡って、あの屋根の見える家で電話を借りて車をとりにもどったんだ」とかいろいろな思い出話に花が咲いた。APPONさんも「くい」があったはずの場所でパオドラをくるくる回してた。



思い出の場所の前で。既に杭はなくなっていた。やっぱり流れは早かった。

しばし休憩の後、ふたたび出発。まもなく紫波橋を通過。寺沢の落ちこみも流れが変わってたいした落ち込みにはなっていない。前回はTVがゴミとして落ち込みを見張っていたがそれも無かった。ウェーブになっていたのでサーフィンごっこしてしばし遊ぶ。


それにしても眠い。交代で運転したといってもたいして寝ていない。もりたさんもアリーのバウでうつむきになっている。
北上川の流れは「とうとう」と続いている。岸は樹木に覆われて雰囲気がある。藤原さんが「メナム川に行ってようだ」とツーリングガイドに書いてるがそのとおり。

大正橋直前の右岸で昼食。ひばりが鳴き、にわか雨もやんだようだ。
岸から見える所に仮設トイレがあるので行ってみると近くに運動公園がありそこにはきれいな水洗トイレがあった。
休憩してるとまた小雨。漕いでいるときには全然気にならないけど岸に上がってる時はちょっと嫌。


橋桁だけできているところを見ました。こっちはまだまだできない模様。


途中までかかっている橋がありました。
製作中の橋の下を漕ぐのはなかなかない経験。

典型的な梅雨空の下をふたたび出発した。さて今日はどこまで行こうか。このペースなら北上の珊瑚橋まで行けそうだ。前回2日で下った58kmを1日で下ってしまうことになる。でも眠い。瀞場がくる度に居眠りをしてしまう。こりゃだめだと水で顔を洗いながらくだる。

16:00花巻の朝日橋で上陸。今日はここまでとする。漕行45km。橋のたもとに艇をならべて、着替えをして駅まで歩いて行く。17:50の東北本線に乗るのだ。目指すのは盛岡の食堂薗。焼き肉&冷麺が我々を待っている。はやく行かなきゃ。列車は1時間。全員熟睡でした。


盛岡に着くとみんな動作が早い。開運橋のホテル北上にチェックイン(テントたてて)後に銭湯に行き、食堂薗。食べました。飲みました。
噂は聞いてたけどやっぱり食べてみないとわかりませんね。とにかく価値のある夕食でした。
幸せな気持ちで開運橋に戻りバタンキュー。22:30頃だったようです。

つづく。