DAY2
キセキの川 2日目

奇跡の川、最後の清流。

カヌーを漕いでいくと、川面には川霧がたつ。
川の上だけ、層をなして白くなる
カヌーの行き先、前方で、白い雲が川に貼り付いて帯状に白くなっているのが見えた。

白い帯から、山盛りにもりあがった白い塊があがり、左から、右へ
白い塊が川の上を動いていく。

塊が右岸、きれいな白い河原にたどり着く。
何かをふわっと吹き出したかのように白い塊が消えていく。
その河原は岸の木にむかって小高く立ち上がっていて、
日なたと日陰の境に立っている木が、葉を落としている。ひらひらひらと白く光る。
緑色の葉でなく、太陽の光で白く光るキラキラ・・・
川霧の白い塊が、きらきらした光になったかのよう。

きれいな川には精霊がいる。
いま、白い龍が、左から右に流れていった。そんな景色に出会った。

この日のカヌーの1シーン。




さて、話を朝に戻す。

朝6時半のキャンプ地からの風景。
川霧がくっきり層をつくってみえている。こんな霧は初めて見た。
上流から流れている霧の白い層は、平たいシート状にのびていて、見事に帯になっている。

とにかく、この川の景色は初めてが多い。
まさに秘境。

さてテントを撤収して、船を組み立てて、ゴールにクルマを回送して、出航したのは9時ごろか。
昨日とうってかわって良い天気。
良い天気だと、九州って暑くなるんだよねえ。
今日は、私は15時まで用事で大分に帰らなくてはいけないリミットがあるので、
今日は昨日の半分のショートコースです。


今日はキャンプを張ったところから出航して、
最初の潜水橋は上陸して船だけ下から通した。
あまり流れていないのでこれはできますが、流れに任せてそのまま突っ込んだら怪我するでしょう。


潜水橋からキャンプ場を望む。
やっぱり、天気が良いときの方が、水が川底までさして、きれい・・・


今日は、昨日見つけた昔の崖沿いの道路のある脇の浜でさっそく休憩。
潜ってもきれい。

しかし、今日の暑さと川の冷たさがあまりにも温度差があって、デジカメが曇った。
ほんと、川だけ冷たい。だから霧が立つんですな。


この川の水はコケの緑色がついているわけでなく、本当に清浄。
なんでも、このあたりの人家は早いうちから浄化水槽をもって
川に汚物をながさないようにしているから、だとか。
水が増えようが減ろうが透明。
これはすごいことです。


川底に自分の影が映っているのがみえてました。
手を開いたり閉じたりするのが見えるんです。


このあたりで、冒頭のシーンに出会った。

行き先の方に白い霧がかかっていて、もっこり盛り上がっている白い塊が見えますか。
この写真は木から落ちるキラキラは写ってないですね。
写真にするとたいしたことはないけど、本当にきれいでした。


さすがに網で捕まえることができた魚は数ミリ程度でしたが、
写真ならとることはできます。
水をのぞき込めば魚がいる。石と見間違わないように・・


かなり深いところまでのぞき込めます。


昨日ボーテージしたところはしっかり歩きました。
下れる瀬は楽しいモノです。


11時半すぎにゴール、上陸。
天気が良いと川はまた別のカオを見せます。

奇跡の川、最後の清流。いいところでした。ホント・・
じっくり水遊びしに来るところですね。
このカヌーができる川幅があって、この透明な水、
こんなところはなかなかないでしょう。
確かに、誰もが口をつぐむわけです。すばらしい。



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