by のっぽ

【1】錦川について〜前回の失敗

2000年ごろ、旧友をカヤックに引き込むため、誘うことに。
夜行バスで岩国に直行し、その日の夜に広島から飛行機で帰るという強行軍だった。

当時私は経験5年くらい、彼はまったく初めてだったが、マリンシューズと3ミリのロングジョンを事前購入してもらっていた。私も、ウエットのズボンと、パドリングジャケット(ヤッケタイプ)を着ていた。気温そのものは、20度ぐらいだったが、雨の一日だった。

私は、インフレータブルのグモテックスヘリオスラックス340、友人の男性は、グモテックスジュニアラックスを使用してもらうことに。これは、私一人で2艇運ばなければならなかったことによる。また、私のタンデムの前席には荷物が乗った。

二人とものっけに沈をし、泳いでしまって、デジカメを壊してしまったが、そのことで,沈が怖くなくなったのが良かった。どうせ濡れるんだし、と腹を決めていたのも良かったかもしれない。

笹が倒れこんでいるところでは、二人でひっかかり、「どうする?」「飛び込むしかない」というと、彼は「おう」といって、そのまま水に飛び込んだ。それによって船も確保でき事なきを得た。

ただ、疲れと冷えと天気が回復しなかったので、新幹線の鉄橋下で上がり、新岩国まで歩いて、新幹線で広島に、それから空港に行き、私はウエットスーツを着たまま自宅に帰った。友人は、そのまま東広島の自宅に帰った。

この時、地図は事前に確認したものの携行していなかった。ただ、防水の携帯電話に、簡単なGPS機能がついていて付近の地図が表示されるため、臨機応変に帰路経路を変えることができた。

実は、私自身は地図を持たずにツーリングにでかけることが非常によくあり、特にその必要に駆られたこともなかった。そのため、栃木の那珂川を日没後に漕ぐことになってしまったりということもあったが、特に問題と感じていなかった。

この時の反省点として、大型の防水袋は、水の中につかると、結局水が入ってきてしまうので、沈をする前提ではもって行ってはいけない、ということと、パドルリーシュは身体に絡まるから危ない、ということだった。

これらの、反省点や経験により今回の私たち夫婦だけのツーリングを企画したことになる。

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