魚群探知機を考える
魚群探知機のバッテリーを考える。
2017.10.15 / 10.21 / 2018.5.19更新

うまくいかなかった話も詳しく書いておくのがポリシー。
結論は、2018年5月現在、リチウムイオン電池10本が確実です(笑)。
こちらもご参照 魚群探知機を考える



魚群探知機のバッテリーは、電源を防水ケースに入れて運用している。
最初に使ったのは監視カメラ用中国製12vバッテリーで、水没。
その後、単三電池8本で運用。
一時、いただきものの中国製12vバッテリーでフル活用していたのですが、
だんだん、ふくらんできて、端子が錆びて通電不良になった。で、廃棄。
以下、2017年10月の検討からの記録です。その後の後日談付き。


現在考えられる魚群探知機に使えるバッテリーを羅列します。
リチウムイオンは濡れると燃える危険があるとのことですので、すべて自己責任でお願いします。
(私は必ず回路にヒューズを入れているのと、バッテリーはすぐに捨てられる場所にセッティングしっている)


案1)防水の鉛のバッテリー
・・・安価でいいのですが、ファルトには重くて収納場所がないので×

案2)電動リールに使われるような防水のリチウムイオンバッテリー
・・・2〜3万円以上コース。横転、水没、紛失が見え隠れするカヤックで、
高価なので躊躇。

案3)単三チリウムイオン電池乾電池運用
・・今までと同じ。安価で確実。
けっこうバッテリーを何本の充電するのは面倒。

案4)中国製12vバッテリー
・・・なかなか売っていない。今まで使っていたのは、
端子の錆が浮いてきてダメになっている、膨らんでいるという、品質に難あり。

案5)ジャンプスターターを使う
自動車のバッテリー上がり救出用のバッテリー、
ジャンプスターターは、12Vが出力できるらしい。
ただ、「低電流保護」が入っている製品はカットオフされてしまう、とかの記事があり、
イマイチ、魚群探知機には使えないような気がする。

案5)USBバッテリーを昇圧回路で昇圧する
いろいろ調べて、あたった。
世の中にはUSBの5V出力を12Vに昇圧する回路が売っているらしい。
これで、動いた方もいるようだ。

ちょっと電子工作を、やってみようかという気になった。

さて、ネットで探して、
昇圧コンバータDC 3-34V?4-35V 5V / 12V昇圧型レギュレータ
というのを買ってみた。

回路がむき出しなので、まずはケースに着手。

100円ショップで、適当な大きさのを漁る。なかなかないもんですねえ。

ちょうど、プラのペンケースの消しゴムを入れるスペースがぴったりだった。
 
ペンケースの端を切り落とし、寸法がぎりぎり入らない寸法だったので、あっちを削り、こっちを削り、
なんとか入った。ここまで3時間くらいかな。

 
あつらえたように、ぴったり。


このタイプは、ねじを回すと出力電圧が替えられる。
電力表示が点灯しっ放しだとバッテリーを食うな、と思ったのですが、
ボタンの長押しで消灯。電源オフしてからオンしても消灯状態は維持。
ここまでは、よかった。


しかし、いざスマホ用のモバイルバッテリーとこれをつないで、
魚群探知機をつないで、スイッチを入れると、切れる。
魚群探知機が、動かない。これは、困った。

見ていると、昇圧回路が先に切れて、それに対応してモバイルバッテリーが切れているようだ。
たぶん、昇圧回路でなにかの保護回路が働いたか、電圧が足りないか。


モバイルバッテリーは、1A出力と2A出力の口があるが、
2Aのほうを刺しても同じ症状だった。


画面中央の10000mAhの大容量のものは、電源が入らない。
画面右の2400mAhのモバイルバッテリーは、
なぜか、電源は入るのですが、1分ほどでダウン。その後は充電するまでうんともすんともいわなくなるという。

ちなみに、コンセントからUSB出力して昇圧回路に入れると電源は入りました。
やっぱり、電流が足りないか、昇圧回路は大電流に対応していないか。
入力電流:3A(MAX) 出力電流:2.5A(MAX) と、書いてあるので、
モバイルバッテリー2Aより、昇圧回路のほうが高いはずなんですが。

では、と、電流を測ろうとしたら、アキバで買った安物テスターだと、測れない。
よく見たら、ヒューズが飛んでいた。多分前から飛んでいたと思う。
どちらにしても、このテスターでは0.25Aのヒューズを使っているので、あまり測れないような気がする。



というわけで、、しばらくは、確実性のある単三乾電池運用に戻ることになった。
いままで8本運用で、10Vしか出ていなかったのですが、
LOWRANCE Elite4xは13Vまで許容するので、この後、10本直列運用にしました。


-----モバイルバッテリー2本運用を考える(追記 2017.10.16ーーー

モバイルバッテリーの出力は
5V × 1Aもしくは2A = 5Wもしくは10W

10Wを、12Vに昇圧したら0.83A(変換効率100%))

魚群探知機 LOWRANCE Elite4x の必要電流は1.1A
Power Requirement 12V × Current drain Typical 1.1A =13.2W

要は、必要電流が不足していたということかと。
この、簡単な計算が分かっていませんでした。

ちなみに、突入電流でもっと電流が必要な時があるようなので、
数字ギリギリではダメなようです。


で、

電流が低いのならと一計を案じて、モバイルバッテリーを並列に並べることを考える。

 
古いUSBケーブルを切って、4本あるケーブルの電源出力がどれか探す。
これは、赤(+)と黒(−)でした。
で、電流の逆流を防ぐために整流用ダイオードを入れる。
買ってきたのは、1N5400G 逆電流50V 順電流3A 最大サージ電流200A 50円 を ふたつ。


手書きの配線図を写真に入れておきます。
見事、モバイルバッテリー2つで成功。
モバイルバッテリーに2口あったのですが、その2口では作動しなかった。
おそらく、出力アンペアの問題だったんでしょうね。

ーーーーリチウムイオン単三電池10本運用ーーーーー
それはそれとして、
単三乾電池10本入るバッテリーケースを買ってきて、
アマゾンのバッテリー10本で動作テストをしてみた。

朝の8時半開始12.5V 夜の8時で9.3Vまで低下して終了。
まあ、単三乾電池で 11時間半 持つのなら問題はないですね。

リチウムイオン単三乾電池10本で運用すれば、確実、
ということがわかりました。


ーーーーーーモバイルバッテリー10,000mAh 2本運用ーーーーーーーー
格安のモバイルバッテリー、10,000mAh 2つを
秋葉原で買ってきた。(1つ800円!)


2017年12月のカヌーから、試してみた。

一応、モバイルバッテリーふたつで動くんですが、
開始から3〜4時間で切れる。
寒いからかな、という推定で、室温が暖かくなってきたころにやってみると、連続運用できるようになった。

2018年GWの西伊豆で運用。
さすがに10時間は持たなかった。たぶん6、7時間で終わった。
これより軽量のリチウムイオン単三電池10本より成績が悪い。



ーーーーーモバイルバッテリー20,000mAh 1本テストーーーー

2018年5月19日更新

では、モバイルバッテリーが格安すぎたからか、
という考えに至り、
通販で20,000mAhのバッテリーを3,000円を購入

このタイプは残量が%表示で出る。

実は、防水のタッパに入る大きさはけっこうシビアで、
この製品がコネクターの余裕も取って、唯一ぎりぎり入る大きさ。

テスト運用。

乱雑。。。
要は時計と魚群探知機が映っていればいいわけで。

13時05分開始、16時50分77%。
その後、見たら切れていた。
%表示が消えて、うんともすんとも言わない。
充電ケーブルに入れたら復帰したが、
その先は繋いでもすぐ切れる、の、繰り返し。
残量74%で終了。ダメじゃん。3,000円はモルモット代だった。

結論。
モバイルバッテリーは、何かの安全装置が働くのか、
魚群探知機の長時間運用には向かないということらしい。

コストと時間をかけてモルモットになってみたんですが、ダメだったみたい。


みなさんのご意見お待ちしています。


たかが、バッテリー、なんですが、けっこう奥が深い。
残念ですが、しばらくは単三電池運用かなあ。
次は、ジャンプスターターを試してみるか。



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